月経痛緩和のためのTENSの科学的根拠

月経困難症管理における経皮的電気神経刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation TENS)の有効性を裏付ける主要文献のレビュー

Rosicareは、月経痛管理のためのエビデンスに基づいた、薬剤を使用しない解決法の提供を目指しています。Rosi(ローシー)は、非侵襲性かつ非薬理学的技術であるTENS(経皮的電気神経刺激)を用いた、身体に装着できる機器です。TENSは、疼痛緩和に確かな臨床的裏付けを持つ技術です。

この記事は、原発性月経困難症(基礎疾患のない月経痛)に対するTENSの臨床的に有効性と安全性を実証した、ジャーナルに掲載された科学論文をシステマティックレビューしたリストを紹介します。Rosi(ローシー)とその中核技術の科学的根拠をより深く理解したい臨床医、販売代理店、ウエルネスパートナーの皆様を対象としています。

 

システマティックレビューとメタアナリシス(高レベルエビデンス)

  1. Cochraneレビュー (2024)

月経困難症に対するTENS Cochrane reviews | Cochrane Library

→ 585人の女性を対象とした20件のRCT(ランダム化比較試験)の包括的なレビュー。研究の質は様々であるものの、高周波数TENSと低周波数TENSの両方がプラセボよりも効果的に疼痛を軽減する可能性があると結論付けています。

  1. システマティックレビュー Pain Management Nursing (2023)

原発性月経困難症に対するTENSの有効性ScienceDirect

→ 複数の臨床試験において、メタアナリシスにより、TENSでの有意な疼痛軽減が示されました。

  1. システマティックレビューとメタアナリシス (2020)

月経痛に対する非薬物介入としてのTENSPubMed

→ TENSは原発性月経困難症を緩和し、生活の質を向上させる安全で忍容性の高い方法であると結論付けています。

 

ランダム化比較試験(RCT)

1. 比較RCT TENS vs. プラセボ vs. イブプロフェン (2022)

ScienceDirect

→ TENSが月経痛の軽減においてイブプロフェンなどのNSAIDsと同等の効果があることを示す三群RCTです。

2. 月経困難症の若年を対象としたRCT (2007)

Pain Medicine Journal –  Oxford University Press

→ 若年期の使用者において、疼痛の重症度と機能能力が有意に改善することを実証しました。

3. RCTプロトコル 費用対効果の評価 (2021)

PLOS One

→ 月経困難症の治療におけるTENSの臨床的有効性と経済的価値の両方を評価する研究プロトコルです。

 

作用機序と神経学的知見

  1. TENSの神経生理学的効果
    IEEE Xplore
    → TENSがゲート制御、内因性オピオイド放出、脊髄神経調節を通じて疼痛経路をどのように調節するかを探求しています。
  2.  IASP疼痛研究フォーラム
    IASP
    → TENSの科学的メカニズムと、月経痛および慢性痛への応用に焦点を当てています。

 

臨床リソースと基礎研究

  1. NIHオープンアクセス研究 (2020)
    原発性月経困難症とTENSPMC
    → TENSの使用による高い患者満足度と疼痛軽減を示す実臨床エビデンス。
  2. レガシー研究 – Citation Classic (1996)
    月経困難症におけるTENSの有効性ResearchGate
    →月経痛緩和におけるTENSの有効性に関する最も初期の臨床的検証の一つです。
  3. 臨床解説 – Contemporary OB/GYN (2022)
    Contemporary OB/GYN
    → 非薬物療法による月経痛治療に関心のある医師のための簡潔なレビューです。

 

日本における臨床研究

  1. 日本における研究– Journal of Physical Therapy (JPTA)
    J-STAGE
    → 日本の若年女性の月経痛に対するTENSの使用に関する地域限定の臨床調査。日本のガイドラインに従って診療を行うクリニックや医療従事者にとって重要です。

 

まとめ

月経痛は世界中の女性、特に思春期の女性や働き盛りの成人女性の生活に影響を与え続けています。そのため、TENSのような安全で効果的、そして薬物を使用しない治療法は、これまで以上に重要になっています。Rosi(ローシー)はエビデンスに基づいて開発され、薬物や侵襲的な治療に頼ることなく、女性に自立性、快適さ、そして日々の安らぎを提供するTENSを用いています

臨床医、販売代理店、ウエルネスパートナーの皆様には、この研究をご検討いただき、TENSとRosi(ローシー)が現代女性の変化するニーズにどのように対応できるかをご検討いただければ幸いです。

 

免責事項

Rosi(ローシー)は、日本で疼痛管理の用途が認証をうけているクラスII・特定保守管理医療機器です。この記事は、月経痛に対するTENSの応用に関する世界的な研究を検証しています。Rosi(ローシー)を特定の症状に使用する前に、医療専門家にご相談ください。